初回のNISA非課税期間の満了

早いもので、2014年から始まったNISAの非課税期間の終了が12月末にやってくる。この5年間を見てみれば2014年の初日の終値が日経平均で約16000円、NYダウは約16500ドルだったわけで、非常に良好な投資環境だったと言える。まあほとんどの投資家が収支プラスで非課税期間を終了し、非課税制度の恩恵を受けることができたのではないかと推察するのだが、セミナーなんかで、みんな儲かってよかったねなどと軽く言うと、私は損をしてますという人が何人かいて返答に困るのだが、聞いてみるとそれらの人は大概個別株投資で失敗している人たちである。NISAの開始時にこのコラムでも書いたと思うが、NISAのしくみは個別株投資には向いていない。非課税期間こそ5年だが、投資は一回きりで、やり直しがきかない仕組みだからである。上がる株式を一発で当てられるならともかく、そうでない場合には、非課税の恩恵も、非課税期間のメリットも何も受けられない。つみたてNISAで株式が投資対象から外れたのは、ある意味当たり前のことなのである。このことは投資信託が商品として投資家の信頼を得ていない現状を図らずも表した一面かもしれない。(平成30年10月31日)

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