年をとったら保有するファンドのリスクを下げること?

これからの人生100年時代、保有資金の寿命をも延ばすため、運用を続けながら資金を取り崩していくことが重要となる。この点に関してよく言われるのが、高齢になるとリスク許容度が低くなるから、投資するファンドのリスク度を引き下げるべきという理屈だ。ターゲットイヤーファンドなんかの設定理由もここにあるが、これは正しい考えとは思われない。寿命が近づいてきても若年の時と同じことをしていいとは思わないが、同じリスクを下げるのでも、投資ファンドでするのは効率的と思えない。たとえば、保有資産1000万円ある人が今よりとるリスクを半分にしたいと考えたとする。この場合現状のファンドの半分のリスクのファンドに乗り換えることと、500万円だけを現状のファンドに投資して、残りの500万円は預金にすることと資産全体でのリスク度は変わらない。なんでこんなことを言うかというと、極端にリスク度を下げたファンドは相対的にコスト負担が重くなって、期待リターンを得られないことが多いと感じているからだ。あとのケースで言えば、預金の500万円にはコストがかからないのもメリットでもある。(令和元年7月25日)

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