今はインデックスファンドの独壇場である。たしかに投資家の側からすると、簡単に理解できるし、投資結果にも受け入れやすいものがある。市場全体の上昇や下落が投資結果になるのだから、納得せざるを得ない。しかし、市場平均に意味がある状況だから、そういうことが言えるわけで、市場平均が投資するに値しない状況であればどうなるのだろうか?バブル崩壊以降、日本株の市場平均は長い間下落基調であった。このようなときに市場平均を買いたかっただろうか?投資を諦めるか、投資するとしたら、市場平均に負けない銘柄を探すことになるだろう。いいかえれば、今のインデックスファンドのブームは、市場平均に意味のある時代だから起きているのである。もしそうだとすれば、長期投資にとって、市場平均は必ずしも頼りになるとは言えないのではないか、と思っているのである。多種多様なというか種類がありすぎて中身がよくわからないアクティブファンドの現状があるにせよ、マゼランファンドのような超図抜けたアクティブファンドが一つでも現れれば、現状は変わるかもしれない。(令和6年6月28日)