今年はいわば選挙の年だった。そして結果を見てみれば、のきなみ現政権は敗北、あるいは苦戦を強いられた。民主主義はそういうものだと思っていて、基本的に現政権は不利だ。落ち度は与党にしかつかないし、不満も与党に向きがちだからだ。それにしても、世界的にこれだけ与党が負けるというのもあまり記憶がない。いずれにしても、世界のリーダーがこれだけ変われば、政治も変わるだろうし、それによって市場が全く影響を受けないなんてことはないだろう。必然的に何かは変わる。それが投資家にとって好都合か、不都合かは現段階では予測できない。でも、備えることはできるだろう。こういうときに投資家を不安がらせる言説を唱える人が居るが、そんなことにふり回される必要はない。資本主義がなくなるとか、その可能性は理論的にはゼロではなくても、短期的に見てあり得ないはずだ。そのために人間の叡智はある。でも大きな波は来るかもしれない。そして、それに備えるには、分散しかないだろう。(令和6年11月29日)