新NISA創設以来、6月・7月と資金流入は最低になっているらしい。株式市場は史上最高値水準となっているのだから、投資家心理は複雑だ。おそらくトランプ関税など、将来に対する不安感がそうさせているのだろう。個人的にはたとえわずかであっても、満足して利食う行為は必ずしも否定しない。でも、その売りが単なる不安感によるものなのであれば、考え直す余地があるだろう。投資は感情との闘いだと、僕もよく話しするが、感情に打ち勝つのは言うほど簡単ではない。過去においては、暴落してもいつかは(その時を待てる時間のあることが条件)かならず戻っていると知っていてはいても、今度も同じだと信じることができるかはわからない。人間には自己防衛反応が本能として備わっている。この本能に勝つには知識も大事だが、経験して覚えていく過程がより重要だ。だから長期投資が正しいと思って始めた投資ならば短期的な相場変動などに影響されずに、とにかく続けてみることだ。そのうえで、自分が正しかったなと確認していくことで真の長期投資家へと成長していく。(令和7年9月30日)